こんにちは。特技はあれこれ悩む事!
アラフォー主婦のkurumiです。
前回の記事では、小学校低学年期に娘が歯医者への恐怖心を克服する為に行ったことに関する話題をお伝えしました。
詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
小学校高学年になってもまだ歯医者への恐怖心が強く歯医者で口を開けることが出来なかった娘。
そんな娘も無事に恐怖心を克服し、中学3年になってからインビザライン矯正を始めることが出来ました。
現在インビザラインを始めて1年ちょっと経ち、歯並びがずいぶん綺麗になってきています。
あれだけ歯並びの悪さ、歯医者に怖くて行けないもどかしさで悩んだのが嘘のようです。
今回は、小学校高学年期にどのような対策をして歯医者への恐怖心を克服出来たのかについてお伝えします。
少しでもお子様の歯医者嫌いでお悩みの方の参考になれば幸いです。
目次
小児歯科専門医のいる子供専門の歯医者へ
歯医者が苦手だった娘が4年生の頃の状況です。
歯医者へは1年生の頃に矯正相談に行った矯正歯科以来行っておらず、娘本人は「虫歯さえ出来なければ歯医者さんに行かなくて済む!」と思い、歯磨きは手抜きすることなくしっかりとしていました。
小学校低学年の頃は私が仕上げ磨きをしていましたが、さすがにもうこの頃は仕上げ磨きをすることはなく娘本人まかせ。
学校の歯科検診では「虫歯なし」の報告を受けていたので虫歯はないようでしたが、そもそもちゃんと歯科検診を受けられているかも怪しかったですし、歯が重なり合っている部分に素人目には分からない歯の汚れもたまっているかも?と気になったので、ネットで調べまくって見つけた隣町の小児歯科専門の先生がされている「子供専門の歯科」に予約を入れました。
1年生の時以来の約3年ぶりの歯医者。
しかもその時はまともに口を開けれず、先生から「これだけ歯医者に恐怖心が強いと、今の段階では歯列矯正は無理でしょう。歯列矯正は何歳からでも始められるので大きくなって恐怖心が取れてから始めましょう。」と言われ落胆して帰りました。
その後家で口にデンタルミラーを入れる練習をしたり、汚れに着色する赤い液体を含む練習をしたり、口に機械を入れるのに慣れる為、電動歯ブラシで磨いてみたり・・・少しでも恐怖心を取り除く練習はしていたものの、あれだけ恐怖心の強かった娘がすんなり歯医者で口を開けられるとも思えなかったので、電話での予約ではなく直接私一人で子供専門歯科へ行き、受付の方に今までの経緯をお話し「こんな娘ですが見ていただけますか?」とかなりの低姿勢で予約を入れました。
受付の方からは「小児歯科専門の先生で、怖がるお子様には慣れているので大丈夫ですよ!」と言っていただけてホッとしていたのですが。。
結論から先にお伝えすると・・・結局ここの子供専門の歯科でも娘は無理だったんです(涙)
診察チェアに座っても、小さくしか口を開けることが出来ず、ミラーを入れようとすると身を引いて口を閉じてしまう娘。。
そして先生から言われた言葉。
「誰もが知っている大企業の社長でも、歯医者だけは苦手で治療する時には全身麻酔をしないと出来ないという人もいるんですよ。大企業を率いる立派な大人でもそんな人もいますからね~。この子もそんな感じでこの先ずっと無理なんじゃない?」

それは励ましの言葉だったのか諦めの言葉だったのか??
そして小児歯科専門の先生でしたが、決してにこやかな優しい雰囲気の先生ではなくちょっと威圧的な感じで、そこは私もビックリでした。

とにかく、未だに歯医者で口を開けれない娘が恥ずかしく、情けなく、悲しくて。
歯医者を出た瞬間涙が溢れ、夫が待っていた駐車場まで泣きながら歩いたことを覚えています。
どうしても歯医者嫌いを克服させたかった理由
小児歯科専門の先生にもさじを投げられてしまう程、歯医者が苦手だった娘。
でもあきらめてはいられません。
大人になるまでに、絶対歯列矯正をさせたかったんです。
なぜここまで歯医者が苦手な娘に歯列矯正をさせたかったのか。
やっぱり女の子なので・・・
1番の理由は、やっぱり女の子なので、歯並びがガタガタでねじれた出っ歯はちょっとかわいそう。。。
せっかくの笑顔も、ねじれた出っ歯だとついついそっちに目が行ってしまって。
低学年のうちは気にしていなかった娘も、学年が上がるにつれ歯並びを気にするようになっていました。
笑う時は口に手を当てる、写真に写る時は口を閉じて写るようにするとか。
でも口を閉じていても、前歯が1本わずかに出ちゃってたんですよね。
歯並びが悪く歯が磨きにくい。虫歯になってしまうかも?
2番目の理由は、顎のスペースが狭く重なって生えている歯があったので歯を磨きづらかったこと。
当然きちんと磨けていなければ、いずれは虫歯になるでしょう。
磨きづらいけど、絶対虫歯にはなりたくなかった娘は、普通の歯ブラシで磨いた後に「ワンタフト」という毛先が細い歯ブラシで一生懸命重なった部分を磨いていました。
「ワンタフト」は近所のドラッグストアやスーパーでは置いていないこともあり、ロフトなどの雑貨店で買っていたこともあるのですが少々お高かったです。
こちらは1本当たりお手頃価格でオススメです。
毛先のかたさが「やわらかめ」「ふつう」、カラーも色々あるのでお好みで♪
母の私も噛み合わせが悪く、顎関節症で苦労した
3番目の理由は私自身も歯と顎関係で苦労したから。
私の場合、歯並び自体は娘ほど悪くはないのですが、噛み合わせがとても悪いようで10代の頃から顎関節症に悩まされています。(現在も・・・)
顎に対して歯が大きいのは娘と同じで、歯並びが悪くなり親知らずが生えるスペースもなく上下4本抜歯しました。しかもスペースがない為曲がって生えてしまい普通の歯医者では対応不可とのことで、大学病院に紹介状を書いてもらい大学病院の口腔外科での抜歯となりました。
時間を空けながら親知らずを4本抜歯し、これで顎関節症が治るかな?と期待したのですが、結局治らず。。かれこれ30年以上顎関節症に悩まされています。もちろん、何度も治療を試して、寝る時につけるマウスピースを作ったりはしたのですが、完治することはなく。。
顎が痛くて大きく口を開けられないのはもちろん、柔らかい物を噛んでいても急に「パキッ!!」と周囲の人を驚かせてしまうぐらいの大きな音が出る時もあるんですよね。顎外れるんじゃないかと、毎回ヒヤヒヤします。
こういった私自身の苦い経験もあり、娘の歯並びの悪さには人一倍敏感になったわけです。
あきらめない!歯医者に対する恐怖心克服に一番効果があったのはコレ!
娘が4年生の頃、私が虫歯の治療で歯医者に通うことになったのですが、初めて行ってみた歯医者の衛生士さんがすごく優しくて感じのいい方で。
「歯医者で口も開けれない娘の恐怖心克服の為に、歯のお掃除を兼ねて練習に通わせていただけないか?」とダメモトで聞いてみた所、「ぜひぜひ!絶対克服出来ますよ!一緒に頑張りましょう!」と心強いお言葉をいただけたんです。

それから間もなく、週に1回歯医者に通い、歯のお掃除をしつつ歯医者に慣れる練習させていただくことになりました。
それが大・大・大成功でした!
実際に歯医者に通い少しずつ練習をさせていただく
私は診察室に入らない方がいいとのことだったので実際には見ていないのですが、少しずつ一般的な治療に使う機械を口の中に入れることから練習し行くたびにステップアップ。
- 今日も怖がらずに大きなお口を開けられて、すごかったですよ
- 今日はバキュームで吸引出来ましたよ
- 今日は機械からお水を口の中に出してみました。全然大丈夫そうでしたよ
- 今日は、手で歯石取りをしました
- 今日は機械で歯石取りをしました。しっかりお口を開けてられました
- 今日は歯磨き粉のようなお薬を少しつけて機械で磨けました。歯がツルツルになりました

本当に優しく褒め上手で、うまく娘の恐怖心を取り除いてくれた衛生士さん。
幼稚園の子が褒められてるようなレベルでお恥ずかしい話なんですが(娘は4年生)、これまでの娘の歯医者に対する恐怖心を考えると大きな成長を感じられたのでとても嬉しかったです。
マウスピース式矯正装置「プレオルソ」を試す
引き続き、歯のお掃除をしながら歯医者に練習に通っていた娘ですが、ある日先生から提案がありました。
「だいぶ恐怖心もなくなって、一般的な器具も大丈夫そうだから『プレオルソ』という子供用のマウスピース矯正を試してみますか?既成品なので歯型を取らなくても出来ますよ。」とのこと。
「プレオルソ」は永久歯に全部の歯が生え変わる前に使うと効果があると言われているマウスピース矯正です。
体が小さかった当時10歳の娘だとギリギリ適用範囲内とのことで、顎を広げて前歯の歯並びを整えるのに試してみる価値はあると言われたので試してみることにしました。

真っ青です(笑) でも、外出時に装着する必要はないので大丈夫!
保険診療外なので値段は歯科医院によって違いますが、娘が通っていた歯科医院では5万円(+税)でした。
もちろん安い値段ではありませんでしたが、せっかく恐怖心を克服し歯医者に行けるようになったので少しでも歯並びが良くなれば・・との思いで購入しました。通常の矯正に比べると安いですしね。
この青いプレオルソを「起きている時間に1時間」と「寝る時は夜から朝まで装着する」ように指導されました。
それに加え、鼻呼吸を促す「あいうべ体操」や舌を正しい位置に置く練習もしなくてはいけないとのことでした。
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「あいうべ体操」や舌を正しい位置に置く練習は出来たのですが、肝心の「プレオルソ」が結構な大きさでして。。
小顔で口が小さい娘にとっては口に入れて装着するだけでいっぱいいっぱい。しかも娘の場合はすでに前歯が捻じれてかなり出っ歯になってしまっていたので、既製品のプレオルソでは前歯で噛む部分に出っ歯が入りづらくしっかり装着出来ないという状態でした。

出っ歯が邪魔で前歯がきちんと装着出来ずすぐ外れそうになってしまい、装着したまま朝まで眠るということが出来ませんでした。寝ている間に口から外れないように、口を閉じてサージカルテープでミッフィーの口みたいに「✕」で貼って寝るといいらしいのですが、それも断固拒否されてしまい。。
また、プレオルソを開始以降の診療は保険適用外なので、歯医者に行くたびに5千円かかりました。
きちんとマウスピースを装着出来ていれば、5千円も惜しくなかったのですが、結局寝ている時はマウスピースを装着出来ず1日1時間、宿題をする時にだけの装着では何の効果も期待出来ず毎週5千円の出費がもったいなく感じてしまいプレオルソを断念することにしました。(5万円もったいない・・・。だから未だに捨てられない。)
プレオルソは適切な時期に始めると効果が高く、しかも本格的な矯正よりもはるかにリーズナブルな矯正方法です。
プレオルソのホームページによると6才頃からの骨の柔らかい時期に使用すると大きな効果が期待出来るとのことですので、お子様がまだ小さいうちに相談に行かれることをおすすめします。娘がプレオルソを経験した当時より、導入されている歯科医院も増えてきているようです。
まとめ
娘はプレオルソを始める時期も遅く、断念してしまい非常にもったいなかったですが、歯医者に通ってひと通りの事を練習していただき、恐怖心を克服出来たことは我が家にとって本当に大きな嬉しい出来事でした。当時お世話になった先生、衛生士の方には本当に感謝しています。
お子様の歯医者嫌いでお悩みの方がいらっしゃったら、娘のように歯医者に何度も通い練習させていただくという方法はオススメです。あきらめずに少しずつ練習していると恐怖心を克服出来る日が必ず来ると思います!
そのおかげで、中学生になってから娘はマウスピース矯正の「インビザライン」を始めることが出来ました。冒頭でもお伝えしましたが、インビザライン矯正を始めて1年が経過し、歯並びがずいぶん綺麗になってきています。
インビザラインを始めるまでに、約10か月かけて5件の矯正歯科でカウンセリングを受けました。5件それぞれ違った矯正方法を提案され、先生の考えや技術によって色々な矯正方法があるということが分かります。その時のレポートを読みたい方はこちらの記事をご覧ください。(実際の歯並びの写真も載せています。)
【おしまい】